トライアスロンの輪が広がる ・・・
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アイアンマンハワイ参戦記、詳しくは、こちら・・・
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2012年度レース 参戦レポート報告 |
・Ironman World Championship2012 (10月13日)
・アイアンマンセントレア70.3常滑ジャパン (6月24日)
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アイアンマンセントレア70.3常滑ジャパン (6月24日)
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おめでとうございます
アイアンマンハワイ出場決定!!
見事、ワールドチャンピオンシップ(10月開催:ハワイ・コナ)への出場権を獲得しました。!!
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室谷 浩二
2012年6月28日 |
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レースレポート |
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競技はスイム1.9km バイク90km ラン21.1km
これらの合計距離をマイル換算すると70.3となり、別名ハーフアイアンマンとも呼ばれています。
日本で開催される大会は、このセントレア70.3常滑ジャパンしかありません。
加えて今年のレースでは。世界最高峰のレース、ハワイアイアンマン世界選手権の予選(距離はスイム3.8km バイク180km ラン42km)を兼ねることとなり、国内外31カ国から1700人近い選手がたった30のスロットを狙いにレースに挑んだのです。
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私はトライアスロンを始めた頃から
このハワイアイアンマン世界選手権への出場という“夢”を持ち続けていました。
ちょうど5年前、韓国のチェジュ島で開催されたアイアンマン予選でハワイの権利を獲得したものの、酷暑の中の最終ランで歩いてしまったことに納得いかずハワイ行きをキャンセルした経緯があります。
「会心の走りでハワイの権利を獲得したい。」その思いを持ち続けてさらに5年。
このセントレアでハワイのスロットが与えられると聞いて、すぐさまエントリーしたのでした。
しかし、今年の宮古島大会1ヶ月前に疲労骨折してしまい、無理を承知で出場した宮古島では最終ランの半分を歩いて帰ってきました。
そこから更に悪化した部位の治療に専念し、ようやく走れるようになったのはセントレアの2週間前。
宮古島以降たったの60kmしか練習が出来なかった身体で、このレースに挑んだのです。
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今回私のカテゴリーは50−54。
エントリーは170人弱 スロットは予想で2つ。
本当にハワイに行きたいなら「エイジ1位を狙いに行く」
という決意とレースのイメージが出来てないと実現は難しいと
思っていました。
「ランの練習は出来てないけど、スイム、バイクは宮古島の調子のままだ!
絶対に取りに行くぞ」と言い聞かせ当日を迎えました。 |
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私のカテゴリーはプロがスタートして45分後の第6ウエーブとなり、既に1000人近い選手が私の前にいる展開で70.3マイル先のゴールを目指していったのです。
(ここジョミはスタート前に1個を500CCの水に溶かして飲んでます)
スイムは規定の水温にまで達しなかったためウエットスーツの着用が認められました。
スイムの苦手な私にとって有利に傾いてくれたと思います。
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ワンウェイのコース設定は完全な追い潮。
1.9kmを25分という私とって未知の領域でスイムアップ。
スイムはエイジ5位で上陸し、長いT1を経て得意のバイクへ移行していきました。
バイクコースは180折り返し、90度コーナー、下りでの急減速、アップダウン、路面の凸凹、コース幅の狭さと、、国際レースとしてはかなり厳しい条件でしたが、選手同士の条件は皆同じ。気持ちを切り替えて、TTバイク(サーベロP3)で果敢に攻めていきます。
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バイク序盤で同じエイジの選手を1名パスしたら、この時点でエイジトップになっていました。
30km地点まで来た段階で前の選手を抜く一方で、誰一人後ろから抜いていく選手はいません。でもその数分後に外国選手に一気に抜かれます。
「あっ同じカテゴリーだ」
私を抜いていくスピードは凄まじく反応すら出来なかったのですが、100m程離れてからは一向に差が開いていきません。
登りになると逆に近づいていくんです。外国人特有のパターンです。
100m近い差が、200mになったり50mになったりの繰り替えしで、75km地点まで来たときに、彼はもう一段階ギアチェンジしたのでしょうか?
とうとう彼の背中は見えなくなってしまいました。
が、しかし85km地点で、また彼の背中が見えてきたのです。
そのまま彼の背中を捉えながらバイクゴール。あっという間の90kmでした。
(バイクラップ2時間41分:エイジ2位)
(ここジョミはフラスクに5個を原液に少しの水を加え全て使い切りました。)
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今回のアップダウンコースに関しては普段練習しているコースの半分くらいの斜度だったので、50歳になるおっさんでも全く問題なかったです。
でもサーベロP3は90度コーナーは曲がってくれません。。
かなり減速して確実に曲がっていきました。
このバイクで幾度となくチームメイトが応援してくれて、本当に力が出ましたよ。
みんなありがとうね。
T2では、バイクにシューズをつけたままラックにかけたら、
「シューズはバイクにつけておいては駄目です」と言われ慌てて取り外しT2バックを受け取りランに移行していきました。
このT2もう30秒早くスタートしたかった。(ちょいともたもたしてたな)
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ランスタート後はしばらく下りが続きます。
スタート後、エイジトップを走る外国人との差は100m。
下っている最中にシーポの社長が、「100m前がエイジ1位だよ。いける室谷行け!!」と叫んでくれてました。
そして1km過ぎた辺りで捕らえて一気に抜き、エイジトップをキープ、海岸線まで出て行きます。この間キロ4分10-15秒を刻んでいました。
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今回のランコースは歩道橋を渡ったり、階段(数箇所あり)の上り下り、防波堤をジャンプしながら走るんですよ。
まるで障害物競走の様でした。
で
13km地点まで来ると、沿道の観客が一気に増えてきました。
ここでハニープラスのご夫妻がエールを送って下さいました。
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「もう少しだ。がんばるぞ」!と自分に渇を入れながら走り続け、16km地点の折り返しで後続選手を確認すると、同エイジの選手が200m差まで詰めてきていました。
「残り5km逃げ切るしかない。」
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そんな思いで、1kmまた1kmをクリアしていきましたが、やはりランの練習不足が終盤に露呈しました。ストライドが伸びてこない。
19km地点等々追い抜かれますが、抜かれた後はそんなに差が開きません。
なんとかゴールまで勝負したい。でも足は完全に売り切れてました。
果敢に攻め続けてきた今回のレース。エイジトップは獲得できなかったけど、宮古島で悔し涙を流した分、このレースでは嬉し涙を流しながら、チームフラッグを両手に持ちゴールさせていただきました。(ランラップはエイジ4位)
(ここジョミは使い捨てのフラスクに5個を原液に少しの水を加え全て使い切りました。)
トップとの差は30秒ちょい! でも満足感で一杯でした。
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念願のハワイアイアンマン世界選手権に出場出来る。
このハワイアイアンマンで思い切り楽しめる様に、しっかり練習を積んで挑みたいと思います。
大好きなランの練習も出来るようになってきましたしね。
遠方遥々応援に駆けつけて下さった方々に改めて感謝を申し上げます。
皆さんの声援が私に奇跡を呼び込んでくれたのだと確信しています。
本当にありがとうございました。
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